北朝鮮国営の朝鮮中央通信は27日、ポンペオ米CIA長官が北朝鮮の核ミサイル能力への警告を強めていることについて、「(平昌冬季五輪を受け)良好に進んでいる北南関係の進展を阻もうとする」ものであると非難する論評を配信した。
ポンペオ氏は23日、ワシントン市内のシンクタンクの講演で、北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を持つまでに「数カ月だろう」と指摘。さらに北朝鮮が核・ミサイル開発をする狙いについて、「体制維持のためにとどまらず、自らの主導で(韓国と)南北統一するという最終目標のために圧力をかけることにある」との分析を明らかにした。22日の米CBS放送とのインタビューでも同様の発言を行っている。
これに対して論評は、「朝鮮半島情勢が緊張緩和と平和に向かっていることに対する不満の表出として、なんとしても北南和解の雰囲気を逆戻りさせ、われわれの『非核化』に再び国際的焦点を合わせようとするトランプ一味の陰険な企図の発露である」と非難した。