八方塞がりとなった北朝鮮の貿易関係者は、平昌五輪を契機に南北関係が改善することに期待をかけている。冷淡な中国に貿易の9割を依存するいびつな構造から脱し、韓国との経済協力が進むことを待望しているのだ。
(関連記事:北朝鮮、貿易の対中依存度が9割超に)しかし、韓国は国際社会の合意を無視してまで北朝鮮との経済協力を進めるわけにはいかない。また、北朝鮮に対して過度に融和的な姿勢を示せば、文在寅政権の支持率にも影響しかねない。そうした状況を考えると、開城工業団地の再開など、かつてのような大規模な経済交流は当面期待できないだろう。