北朝鮮が今年末に予定していた「万里馬先駆者大会」が、延期を余儀なくされたもようだ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
朝鮮労働党中央委員会は今年1月、万里馬先駆者大会を招集することに関する報道文を発表し、開催に向けて様々な準備を行っていたが、前言を翻す形となった。
(関連記事:労働党「万里馬先駆者大会」招集を決定)平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋によると、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」型を発射した11月29日に平壌で全国果樹部門熱誠者大会が開催された。次いで今月9日からは第8回軍需工業大会が、21日からは全国細胞委員長大会が矢継ぎ早に開かれた。これでは万里馬先駆者大会を準備する時間的余裕がない。
当局は今年初めから「万里馬先駆者大会は金正恩時代の転機を迎える歴史的事変(大きな出来事)だ」と宣伝していたこともあり、いい加減な内容で無理やり今年中に開催するとなれば、金正恩党委員長の評判にも関わる。そのため、今年中の開催はあきらめたものと見られる。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、万里馬先駆者大会の開催と関連した指示は中央から下されていないとのことだ。