中国当局は、遼寧省丹東と北朝鮮の新義州(シニジュ)を結ぶ交通の大動脈、鴨緑江大橋(中朝友誼橋)を一時的に閉鎖し、補修工事を行なう方針を示しているが、北朝鮮当局もこれに合わせて工事を行う方針だ。中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋が伝えた。

情報筋は、北朝鮮当局が橋の北朝鮮側の部分で線路の補修工事を行うとの話を、北朝鮮のトラックドライバーから聞いたと伝えた。閉鎖期間は10日ほどとなり、週末は業務を行わない両国の税関の都合に合わせ、今月9日から17日までとなるだろうと情報筋は見ている。

中国外務省は先月24日、補修工事のために一時閉鎖する方針を示していたが、読売新聞によると、丹東の貿易業者から「あまりに急だ」との抗議が相次いだため、延期することにしていた。

中国は今までも、北朝鮮への圧力の一つとして、補修工事を理由に橋を通行止めにしている。

この鴨緑江大橋は、1943年にかけられた鉄道・道路併用橋だ。朝鮮戦争中に米軍の爆撃で破壊されたが、補修されて今でも使い続けられ、中朝貿易の7割を担っていると言われている。

老朽化が激しく、事故のたびに橋の一部が破損するが、貿易が滞ることを恐れた北朝鮮は、本格的な補修工事に後ろ向きだ。実際、2015年9月に起きたトラックの横転事故では、橋脚の一部が破損した。

同年10月に2度にわたり補修工事が行われ、通行止めとなったが、その影響で物流が滞り、北朝鮮の物価が上昇してしまった。

橋の上では何度も事故が起きているが、北朝鮮はそのたびにいい加減な補修工事でごまかしてきた。それがさらなる事故を呼び、老朽化を早める結果につながっている。

現在は制裁の影響で橋を渡る車両の数が目に見えて減っており、一時的に閉鎖してもさほどダメージはないだろうとされている。ただ、閉鎖期間が予定より長くなれば話は別だ。

中国は、鴨緑江大橋から下流10キロのところに、新鴨緑江大橋を2014年10月に完成させた。建設費は全額中国が負担したが、北朝鮮から接続道路や税関などの施設の建設まで要求されたことで、橋は未だに開通できずにいる。

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