北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11月30日、韓国の文在寅大統領が進める「均衡ある外交」を非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

文氏は、米韓同盟を重視しつつ、中国との関係も強化する「均衡ある外交」を外交方針の基調としている。

論評は、「南朝鮮の執権者」としながら文氏が、「米国と中国間の関係が協力と共同繁栄の関係に発展するように促す『媒介者の役割』を果たすだの、何のと力説した」と指摘した。

これに対して、「自分の境遇も、身の程も知らずにあわてふためく間抜けの愚かな醜態である」と嘲笑した。

また、「米国と中国の間に二股をかけるということとして、自主的定見なしに大国の間で生存を維持しようとあがく外部勢力依存病者の哀れな境遇をはっきり見せている」と主張した。

さらに、「南朝鮮当局がけん伝する『均衡外交』はとうてい実現不可能の荒唐無稽な妄想であり、民族の尊厳と利益を害する許せない売国反逆行為である」と糾弾した。

その上で、「南朝鮮当局が真に外交らしい外交を行いたいなら、外部勢力の手中から大胆に脱して民族共助の実現に寄与できる自主外交の道に入らなければならない」と忠告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 南朝鮮当局がけん伝する「均衡外交」を非難

【平壌11月30日発朝鮮中央通信】30日付の「労働新聞」は、南朝鮮当局がけん伝する「均衡外交」を非難する署名入りの論説を掲載した。

南朝鮮の執権者は複数の機会に、米国との外交を重視しながらも中国との関係もよく保つ「均衡的な外交」を行うだの、米国と中国間の関係が協力と共同繁栄の関係に発展するように促す「媒介者の役割」を果たすだの、何のと力説した。

一方、ASEAN諸国とロシア、欧州連合(EU)などとの関係でも「均衡を維持」するだの、「『新南方政策』は『均衡外交』の信号弾」になるだのと宣伝している。

同紙は、これは自分の境遇も、身の程も知らずにあわてふためく間抜けの愚かな醜態であると嘲笑(ちょうしょう)した。

また、それは事実上、「均衡外交」「均衡者的役割」ではなく、米国と中国の間に二股をかけるということとして、自主的定見なしに大国の間で生存を維持しようとあがく外部勢力依存病者の哀れな境遇をはっきり見せていると主張した。

そして、南朝鮮当局がけん伝する「均衡外交」はとうてい実現不可能の荒唐無稽(こうとうむけい)な妄想であり、民族の尊厳と利益を害する許せない売国反逆行為であると糾弾し、次のように強調した。

南朝鮮当局が今の危機から脱することのできる唯一の方途は、自主にある。

南朝鮮当局が真に外交らしい外交を行いたいなら、外部勢力の手中から大胆に脱して民族共助の実現に寄与できる自主外交の道に入らなければならない。---

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