北朝鮮の朝鮮中央通信は29日に配信した論評で、米国の下院が来年の国防予算を7000億ドルに増やした「2018国防権限法改正案」を通過させたことを非難した。

論評は、「2011年に制定された予算統制法によって、米国では2021年まで国防予算を毎年6000億ドル以下に制限するようになっているにもかかわらず、トランプ一味は今年3月、すでに国防予算を540億ドルも増額させ、来年には記録的な規模に増やそうとしている」と指摘した。

つづけて、「看過できないのは、米国がこのような軍事費増額の理由に『北朝鮮の核・ミサイル脅威』を持ち出していることである」と述べた。

また、「力による絶対的優勢で世界覇権を維持するために、戦時でもない平時に天文学的金額の資金を軍事費に蕩尽する米国の狂った行為は、内外の大きな憂慮と驚愕をかき立てている」と強調した。

さらに、「国庫が底をつき、ほぼ20兆ドルの国家債務を負った境遇でも、無謀な軍費増額に執着している米国こそ、侵略と戦争なしには瞬間も生きられない戦争国家、軍事ごろ国家、人類の癌的存在である」と非難した。

その上で、「戦争に反対し、平和を愛する進歩的な人類は米国の侵略的本性をはっきり見抜いて戦争の怪物である米帝に反対する闘争をより強力に展開していくべきであろう」と述べた。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

記録的な国防予算増加は何を示すか 朝鮮中央通信社論評

【平壌11月29日発朝鮮中央通信】最近、米下院が来年の国防予算を7000億ドルに増やした「2018国防権限法改正案」を通過させた。

2011年に制定された予算統制法によって、米国では2021年まで国防予算を毎年6000億ドル以下に制限するようになっているにもかかわらず、トランプ一味は今年3月、すでに国防予算を540億ドルも増額させ、来年には記録的な規模に増やそうとしている。

看過できないのは、米国がこのような軍事費増額の理由に「北朝鮮の核・ミサイル脅威」を持ち出していることである。

米下院は、われわれの「核・ミサイル脅威」を口実にして米国防総省所属ミサイル防衛局の予算を123億ドルに大幅に増やし、アラスカに地上配備型迎撃ミサイルGBI28基を追加配備し、核爆弾を搭載できる戦略爆撃機を朝鮮半島の周辺に配備するなど、われわれを狙ったミサイル迎撃システムの展開とアジア太平洋地域の軍事力強化に莫大な予算を策定した。

力による絶対的優勢で世界覇権を維持するために、戦時でもない平時に天文学的金額の資金を軍事費に蕩尽(とうじん)する米国の狂った行為は、内外の大きな憂慮と驚愕(きょうがく)をかき立てている。

米国は、今回の「2018国防権限法改正案」を通じてわれわれの「核・ミサイル脅威」についてそれほど大げさにけん伝する真の意図が何であるのかを再度明白にさらけ出した。

それは、全朝鮮半島に対する侵略と世界覇権戦略実現のための軍費増額の口実を設けようとすることで、全世界を力で支配し、自分らに服従しない国に対しては軍事的威嚇と侵略でなんとしても併呑するという強盗さながらの腹黒い下心の発露である。

日を追って横暴に強行されるトランプ一味の軍事的威嚇騒動と新型核兵器の開発、武装装備の近代化策動がそれをありのまま立証している。

米国は、地球軌道にまで自国のミサイル防衛(MD)システムが展開されてこそ本土の安定を保障することができると力説して、「スター・ウォーズ」計画の再開を取り上げ、はては「全面的な瞬間打撃構想」なるものまで持ち出して近いうちに朝鮮でその基本要素を試すとけん伝している。

外信によると、トランプは先日、議会に59億ドルの軍費増加を申請したが、そのうち、40億ドルを朝鮮半島にミサイル防衛および偵察システムを配備することに使用すると言ったという。

国庫が底をつき、ほぼ20兆ドルの国家債務を負った境遇でも、無謀な軍費増額に執着している米国こそ、侵略と戦争なしには瞬間も生きられない戦争国家、軍事ごろ国家、人類の癌的存在である。

歴史は、米国の軍事費が増えるほど列強間の軍備競争が深化して世界の平和と安全が破壊され、特に朝鮮半島と地域での核戦争の危険が増大してきたということを実証した。

戦争に反対し、平和を愛する進歩的な人類は米国の侵略的本性をはっきり見抜いて戦争の怪物(かいぶつ)である米帝に反対する闘争をより強力に展開していくべきであろう。---

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