中国吉林省の延辺朝鮮族自治州。豆満江を挟んで北朝鮮と向かい合うこの地には、多くの朝鮮族が暮らしてきたが、その人口がこの20年で減少している。それに伴い、朝鮮族教育機関が激減していることが明らかになった。
地元紙・延辺日報によると、先月22日に行われた第14回延辺州人民代表会議常務委員会の第24回会議で「全州朝鮮族教育状況についての調査報告」が行われた。
それによると、2001年からの2016年までの15年間で、朝鮮族教育機関の数も、生徒数も7割以上減った。
100万人が移住
2001年には270校、11万3200人だったのが、2016年には72校、2万6900人に、それぞれ73%、76%減少した。72校のうち、生徒数が25人以下の学校が20校、6人以下の学校も10校あり、今後数年でさらなる減少が予想される。別の調査では、1970年代には1200以上の教育機関があったとされており、40年で95%も減少した計算となる。