米国務省は1日、世界各国に対して北朝鮮船舶の完全遮断を求めた。これは、国連安保理の制裁対象となっている北朝鮮船舶が最近、フィリピン沖を航海していたことを受けてのものだ。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
問題の船舶は、北朝鮮の遠洋海運管理会社(オーシャン・マリタイム・マネージメント、OMM)所属の龍林(リョンリム)号。
国連が制裁対象としている27隻のうちの1隻だが、5月21日午後5時31分、フィリピン・ルソン島中部のナグササ湾から西に30キロの地点を航行していたことが、船舶のリアルタイム位置情報を提供しているウェブサイト「マリン・トラフィック」の情報で明らかになった。