米ジョンズホプキンス大学国際大学院(SAIS)韓米研究所のキム・ヨノ専任研究員が、外交専門誌「フォーリン・ポリシー」への寄稿文で、北朝鮮に外部世界の情報を流入される取り組みを強化するため、無人航空機(ドローン)を積極活用することを呼び掛けている。様々な情報を大量に記録したUSBメモリやSDカードを、ドローンを使って北朝鮮国内に送り込もうというのだ。
北朝鮮が、外部情報の流入に神経を尖らせているのは周知のとおりだ。それが単なるドラマの類であっても、国内に搬入したり流布させたりしたことが当局にバレたら、死刑を含む厳罰に問われることになる。
(参考記事:北朝鮮が女子高生を「見せしめ」公開裁判にかけた理由)(参考記事:「韓流女性」を銃殺、「国際電話」で処刑…北朝鮮「人権侵害」の実態)
しかしドローンを使えば、情報のやり取りに関与する人の数を極力減らすことが出来るので、比較的低いリスクで事を運ぶことができるというわけだ。
ドローンは、すでに北朝鮮と韓国の宣伝戦に投入されているが、今はむしろ北朝鮮の方が活用に積極的だ。韓国国内に宣伝ビラを散布するついでに、重量のあるモノを空から落とし、自動車や貯水タンクをぶっ壊してもいる。
(参考記事:北朝鮮のドローン部隊が韓国を「爆撃」している)(参考記事:韓国を襲う北朝鮮「ビラ爆弾」、今度は貯水タンクを無慈悲に粉砕)
(参考記事:北朝鮮の宣伝ビラが韓国乗用車を無慈悲に粉砕…ドローンで散布か?)
韓国軍は、そうした動きを阻止出来ておらず、ドローンの隠密性の高さが証明された形と言える。