中国には、北朝鮮当局と労働契約を結び、労働者を派遣してもらっている企業が多数存在する。いくら人件費が安いと言っても、北朝鮮に進出するのはリスクが高い。そこで、中国国内の工場に、安い給料でよく働く北朝鮮の労働者を呼び寄せるのだ。
中国人オーナーも、北朝鮮当局も、それなりに儲かる。もちろんピンハネも横行しているが、それなりの給料をもらえて北朝鮮労働者にとって悪くない企業も存在する。
しかし、この仕組みに問題がないわけではない。働いていた北朝鮮女性に夜逃げ同然で一斉に逃げられ、廃業を余儀なくされるレストランが後を絶たないなど、トラブルが頻繁に起きている。
そんな中、縫製工場で北朝鮮労働者が就業を拒否する事態が多発していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。