北朝鮮の労働者を雇い入れる中国の縫製工場は、今まで韓国企業からの受注を避けてきた。これが労働者を統率している北朝鮮の監督官にバレると、トラブルになるからだ。
ところが、最近の中国も不況で受注先を選べる余裕がなくなってきた。となると、北朝鮮の監督官、労働者にバレないように韓国企業からの受注を受けなければならない。
受注先を隠しているため、「メイド・イン・コリア」のタグは見せられない。となると、品質検査も疎かになって、欠陥品が多く発生する事態になり、受注先の韓国企業からは「欠陥品が多すぎる」と突き上げを食らう。
一方、韓国からの発注がバレて、労働者が一斉に就業を拒否するなど、縫製工場のオーナーは板挟みになっている。