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ある工場では、北朝鮮の監督官にワイロを渡して、韓国製品の生産に目をつぶってもらっているという。

中朝国境地域で縫製工場を営んでいる別の中国人オーナーによると、北朝鮮の労働者に欠陥品の責任を強く問うと、監督官に「労働契約を破棄して全員を即刻撤収させるぞ」と脅されるため、オーナーは欠陥品発生に伴う損害を泣く泣く受け入れるしかない状況だという。

このオーナーは「北朝鮮国内にある開城(ケソン)工業団地では韓国製品を生産しているのに、中国にある工場では韓国製品の生産を拒否するのは矛盾している」と北朝鮮の方針を批判しつつも「これが中央からの指示によるものかは、まだわからない」としている。

労働環境や福利厚生、給与面で問題があるならともかく、「韓国製品は嫌」という理由にならない理由で、駄々をこね続けることは、北朝鮮だけでなく、誰の得にもならないだろう。