朝鮮戦争の休戦後、故金日成主席は次のように教示した。
「我が国は電力が豊富なので、必ず電気鉄道を敷設しなければなりません」
当時の北朝鮮は、世界最大級と言われた水豊ダムを擁し、石炭などの燃料も豊富だったこともあり、鉄道の電化工事が経済発展に結びつくと考えられたのだ。その結果、北朝鮮の鉄道の電化率は80%に達する。
しかし、90年代からは発電施設の老朽化、燃料不足、そして深刻な経済難により極度の電力不足に陥る。そして、高い電化率がアダになり、鉄道がマヒ状態に陥る。
コメを抱えたまま死亡
度重なる停電で、列車はなかなか進まない。東京・岡山に相当する距離を移動するのにかかる日数は実に10日。そして、ついには列車内で死者が出る事態となった。
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