北朝鮮では今月1日から5日にかけて、梅雨前線の影響で多くの地域で100ミリを超える雨が降り、多くの被害が発生したと米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えている。これは国連人道問題調整事務所(OCHA)が10日に明らかにしたものだ。
OCHAの報告書によると、北朝鮮災難管理委員会は、1日から5日にかけて黄海南道(ファンへナムド)と咸鏡道(ハムギョンド)で大雨が降り続き、洪水となった。21人が死亡、9人が行方不明となり、被災者は3400人以上にのぼっている。また、家屋倒壊690戸、農地の浸水4000ヘクタール、さらに道路、橋、ダムなどインフラも破壊されるなど深刻な被害が発生した。