北朝鮮当局が最近、住民に対する統制・監視のための抜き打ち家宅捜索はもちろん、外国から調達した最新型の盗聴装置まで使用していると内部消息筋が伝えてきた。体制の不安要素を除去するため、住民の取り締まりをさらに強化していることがうかがわれる。
咸鏡北道の消息筋は7日、デイリーNKとの通話で「(最近)外出先から帰宅すると家中が滅茶苦茶だった。誰の仕業か分からないが家宅捜索に遭った」と話した。
消息筋はさらに「最初は泥棒が入ったと思ったが、物が無くなったりはしていなかった。写真数枚が床に落ちていて、抜き打ちで家宅捜索に遭ったと分かりヒヤッとした」と伝えた。
配偶者も信じられない
消息筋によると、以前は保衛部員が宿泊検閲、CD検閲をすると言って無作為に侵入し家宅捜索を行っていた。しかし最近は誰にも気づかれないよう家宅捜索を実施しており、何が目的かも分からず、いつどのように逮捕されるか予測できない住民は恐怖に怯えているという。