北朝鮮で、先月の朝鮮労働党第9回大会以降、当局は思想・文化分野の締め付けを強めており、地方都市の順川市や首都平壌市では公開裁判が相次いで開かれた。デイリーNKの内部情報筋によると、薬物事犯に加え、韓国ドラマなどの視聴を禁じた「反動思想文化排撃法」違反者に対しても重い刑罰が科され、住民に対する威嚇効果を狙った措置とみられる。

北朝鮮では近年、韓国の映像コンテンツや音楽の流入が広がり、若年層を中心に人気が浸透しているとされる。当局はこれを体制の安定を揺るがしかねない「思想的浸透」と位置付け、厳罰化を進めてきた。

一方で、こうした統制の裏側では、特権層による韓流コンテンツの享受が以前から指摘されてきた。国外情報に接しやすい幹部たちの間では、禁制品とされる映像作品が密かに流通しているとの証言もある。一般住民に厳格な規制を課す一方で、上層部が例外的にそれらを楽しんでいるとすれば、体制の二重基準を示すものといえる。

膨大な人々を粛清

こうした中、過去の権力中枢に関する興味深い証言もある。