北朝鮮国営の朝鮮中央通信は25日、金正恩総書記(国務委員長)が「8700トン級原子力戦略誘導弾潜水艦」の建造を現地指導したことと、新型対空ミサイルの試射を参観したと報じた。

金正恩氏が原子力潜水艦の現地指導を訪れた日時は不明。艦船工業部門と国防科学研究および生産部門の幹部らが同行した。娘の金ジュエ氏と李雪主夫人も同行したことが報道写真から確認できる。

金正恩氏は建造現場を見回り、「われわれの国防政策は徹頭徹尾、最強の攻撃力に基づく防御政策であり、そのためにわれわれは武力建設において超強力攻撃能力を国家安全の最大の盾に見なしている」と述べた。

金正恩氏は、新しく開発中の「水中秘密兵器」の研究実態も具体的に確かめたと同通信は伝えた。

金正恩氏は24日には、ミサイル総局が行った「朝鮮東海上で新たに開発している新型高空長距離対空ミサイルの試射」を参観した。

同通信によると、今回の試験は、「開発中の高空長距離対空ミサイルシステムの戦術的・技術的評価のための初の試射」であり、「上空200キロの想定高空目標を命中・掃滅した」という。