北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が17日、朝鮮労働党の幹部を養成する「朝鮮労働党中央幹部学校」を訪れ、講演を行った。朝鮮中央通信が伝えた。
労働党中央委員会書記の趙甬元(チョ・ヨンウォン)、李日煥(リ・イルファン)、金才龍(キム・ジェリョン)、チョン・ヒョンチョル、朴泰成(パク・テソン)の各氏と、労働党中央委員会のチュ・チャンイル部長が同行した。金正恩氏が同学校を訪れると、労働党中央幹部学校のペク・ヒョンチョル校長、チャン・ソンホ党書記が出迎えた。金正恩氏は記念写真を撮り、校内に建てられた故金日成主席の親筆碑、学校の各所を見て回った。
金正恩氏は「新しい時代のわが党の建設方向と朝鮮労働党中央幹部学校の任務について」と題した講演を行った。
金正恩氏は講演で「わが党と革命はこれまでの10年間、その根本的性格を徹底的に守り抜きながら著しい前進・発展を遂げた」「これまでの10年間、わが党は自己強化において歴史的意義を持つ継承期と発展期を経た」などと述べながら、金正恩氏自身の業績を自画自賛した。
また、「これまでの10年間、わが党建設で収めたもう一つの成果は、党の指導力が非常に強化され、党組織の戦闘力と活動性が向上したことである」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、「わが党が人民大衆第一主義政治を実施する上で主たる障害となったのは、活動家の間で蔓延した誤った思想観点と活動作風であった」としながら、「権柄と官僚主義、不正腐敗行為、単位特殊化と税金外の負担を課する行為を掃討するための戦争を宣布して段階別に強い組織的・法律的措置を取った」などと、総括した。
また、「政治建設、組織建設、思想建設、規律建設、作風建設、これが新時代のわが党の建設方向である」「新たな5大建設方向は、世界の社会主義運動の歴史的教訓を見てもそうであり、わが党内の状況を見ても極めて切要な問題として提起されている」と述べた。
そのうえで、「中央幹部学校がわが党の党建設重視思想と後進育成政策を体して今後、わが党が50年、100年、数百年の後の事も安心して委ねられる有能な党活動家、巧みな政治活動家を育てるであろうとの期待と確信を表明し、わが党の幹部育成事業の新たな革新のために、偉大な金日成・金正日主義党の強化・発展とチュチェの革命偉業の勝利的前進のために力強く働いていこう」と訴えた。