北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は22日、米国が金正恩総書記の発言を受けて「誤った期待」を抱いているとする談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
金正恩氏は17日の朝鮮労働党中央委員会総会で対米関係について、対話と対立の両方に備えるべきだと発言。これを受け、米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日のABCニュースとのインタビューで、金正恩氏の発言は「興味深いシグナル」であるとし、「今後の可能性について我々に対してより直接的なコミュニケーションがあるかどうかを見極めたい」と語っていた。
これに対して金与正氏は談話で「朝鮮のことわざに、夢より夢占いという言葉がある。米国はおそらく、自らを慰める方に占っているようだ。自ら誤って持つ期待は、自身をさらなる失望に陥れるであろう」と述べた。