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北朝鮮からロシアに派遣後に、現場を離脱し脱北した北朝鮮人労働者3人が最近、無事韓国にたどり着いたことがわかった。

ロシア・ブリヤート共和国のネットメディア、バイカル・デイリーによると、この3人は、北朝鮮からアムール州に派遣され、働いていた労働者だ。同州は深刻な労働力不足に悩まされ、北朝鮮労働者の追放を義務付けた国連安全保障理事会の決議案採択後も、連邦政府に受け入れの継続を求めていた。

(参考記事:ロシアも北朝鮮労働者の受け入れ中止…労働力不足の懸念の声も

同サイトによると、脱北を決意した3人は、ネットで情報を調べているうちに、モンゴルの首都ウランバートルに韓国大使館があることを知り、国境を越えて駆け込むことを考えた。無事に国境を越えられたとしても、ウランバートルまでは400キロの道程。かなり無謀な計画だったが、2019年3月に実行した。

ブリヤート共和国の首都ウラン・ウデを経て、ジジンスキー地区の村に移動したが、国境の手前数百メートルの地点でロシア国境警備隊に逮捕された。ウラン・ウデ刑務所に収監され、裁判で懲役1年8ヶ月の刑を宣告された。

恩赦で翌年2月に釈放され、ウラン・ウデで職を得た彼らだが、現地住民からは「強制送還されるのではないか」「難民認定すべきだ」などの声が上がっていた。

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弁護士で社会活動家のアレクサンドラ・ミャハノワ氏は、3人が韓国に向かったことを明らかにし、昨年夏に撮影した脱北者のうち1人のインタビューをインスタグラムで公開した。

この北朝鮮男性は、アムール州で働き親戚に仕送りをしていたが、自由がなく給料が搾取され刑務所のようだったと、流暢なロシア語で答えた。また、1997年から韓国行きを考えていたが、多くの脱北者が韓国行きに利用する中国経由は強制送還されるリスクが高いと見て、ブリヤート共和国を経てモンゴル経由で韓国行きを目指した。

欧州人権裁判所(ECHR)は2017年2月、ロシア政府に対して脱北者チェ・ミョンボクさんの強制送還を、審理が終わるまで禁止する決定を下している。また、2019年5月にも同様の決定を下しているが、この決定が3人に有利に働いたようだ。

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(参考記事:ロシアで20年近く暮らした脱北者、強制送還の危機を免れる

先月31日、ロシアで働いていた北朝鮮労働者11人が韓国に到着したが、バイカル・デイリーが報じた3人が含まれているかは不明だ。

(参考記事:ロシアで働いていた北朝鮮国民11人が韓国に亡命