北朝鮮国営の朝鮮中央通信は31日、日本が「軍事的海外進出を強めている」と非難する論評を配信した。
日本の岸防衛相は19日、海上自衛隊の新たなイージス艦の就役にあたり、「北朝鮮は弾道ミサイルなどを発射して関連技術や運用能力の向上を図り、中国は透明性を欠いたまま軍事力を強化し、周辺の海空域で活動を急速に活発化させている」とし、「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため万全の体制をとる必要がある」と述べた。
これに対して論評は、「任意の瞬間に大陸侵略を開始することのできる準備をいっそう進めることを求める命令同様のもので、危険極まりない発想だと言わざるを得ない」と主張した。
また、日本が「わが国と中国を射程圏に入れた長距離ミサイルの開発などに拍車をかけている」などとしながら、「火薬のにおいの濃い戦争演習をヒステリックに行ったあげく、中国の東海と南海、太平洋など列島の外の水域にまで侵略武力を派遣して他国と合同軍事演習を強行するなど軍事的海外進出を強めている」と述べた。
そのうえで、「本格化する日本の軍事大国化策動は地域の平和と安定を害する重大な挑発行為である」と強調した。