北朝鮮国営の朝鮮中央通信は12日、金正恩党委員長の出席の下、朝鮮労働党政治局会議が11日に党中央委員会本部庁舎で開かれたと報じた。10日に開催が予定されていた最高人民会議第14期第3回会議は延期されたとみられる。
政治局会議では新型コロナウイルス対策、予算問題、最高人民会議に提出する幹部の人事問題が協議され、金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長が政治局委員候補に補欠選挙された。
(参考記事:金正恩氏「最愛の妹」身辺に異変か)
金与正氏は、昨年2月にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が物別れに終わった後、同4月の党総会で政治局委員候補から外れていたが、今回の会議で復帰を果たした。
新型コロナウイルスに関連しては「ウイルス感染の危険が短期間に解消されるのは不可能であり、したがってこのような環境はわれわれの闘争と前進にも一定の障害をきたす条件になりうる」との分析がなされ、「世界的な大流行伝染病に対処してわが人民の生命安全を保護するための国家的対策をいっそう徹底的に立てるために」と題した党中央委員会・国務委員会・内閣の共同決定書が採択された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面党人事ではほかに、朴正天(パク・チョンチョン)朝鮮人民軍総参謀長が政治局委員に選出されたほか、李善権(リ・ソングォン)外相が政治局委員候補に選ばれた。