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金日成社会主義青年同盟の機関紙‘青年前衛’が、“必ず家ごとに果物の木を5本以上植えるようにしなければならない”という金正日教示により、“祖国の土地に杏、柿、りんご、梨の木の光景が美しい”と主張した。

青年前衛は5日、‘家ごとに果物の木を植えなければ’という題の文章で、“偉大なる首領様が農家ごとに果物の木を5本以上植えることを教示なさったが、これからは敬愛する将軍様の教示によって、農村の家で、果物の木を植える運動を展開しなければならない”と述べた。

更に、“どの村でも柿の木がある家、梨の木がある家などが沢山増えるようにすることは、私たち人民に豊かで文明のある生活を用意してくださるために、一生をすべて捧げたお父様、首領様の崇高なお志しで、敬愛する将軍様の念願”と強調した。

また “敬愛する将軍様はこの崇高な念願で、現実に花を咲かせるため、大きな心血を注いでいらっしゃる”と、次のようなエピソードを紹介した。

主体87(1998)年1月のある日のこと。

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この日、北方からの激しい吹雪をかきわけて、慈江道の様々な部門の事業に対する精力的な指導をなさった敬愛する将軍様は、道のある責任者に、今回、慈江道で国土管理がよくできたが、これからは家ごとに果物の木を植える運動を展開しなければならないとおっしゃった。

そうして、55棟の家を新たに建設したが、家ごとに果物の木をすべて植えなければならないとおっしゃった。その瞬間、その責任者は熱い激情を禁ずることができなかった。

55棟の家は、敬愛する将軍様の教えに奉じて、中小型の発電所を建設し、その横に新たに建てた、1棟1世代の優雅で淡白な家だった。

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引っ越し祝いをしたばかりで、まだ非常に寒く、主人も家の周辺をどのようにするか、考えていなかった。

だが、敬愛する将軍様が来た土地が、雪の中に埋もれた真冬に、家ごとに果物の木をすべて植えるように教えてくださり、我々人民がよい家で暮らせるようにしてくださるだけでなく、風致秀麗な果物の木の下で、おいしい果物も食べられるようしてくださるその恩情に、道の責任者の胸は熱くなったのだ。

敬愛する将軍様はその責任者をみつめて、今年の春には家ごとに果物の木を植えなければならないと、再び強調した。

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青年前衛は“党の遺志を、代を継いで貫徹するために、新しい生活を送る子供たちが世に出てゆく時には、果物の木を送る新しい風習までできた”と伝えた。

これに対して、北朝鮮農業科学院出身の脱北者、イ・ミンボク氏は、“1978年にも家に果物の木を5本植えなさいという教示を下したことがある”と言った。

イ氏は“政府が果物の木を5本ずつ植えなさいと言って、熱心に植えたが、少し経つと母が木をすべて切ってしまった”と延べ、“木に実がなったら襲撃にあうのが常で、母が知恵を発揮したこと”だったと言った。他の家でも、多くが実がなる前に切ってしまったという。

更に、“とうもろこしも食べることができずに、生活が困窮しているのに、果物の木を植えてどうやって食べていくのか”と述べ、“むしろ、とうもろこしは植えるなと言ってもこっそり植えた”と回想した。

ある脱北者は”北朝鮮政府は金正日の指示といいながら、食糧難を解消するという名目で、全国的に草地を造成して、山羊や兎などを飼育させた。また、魚を食べさせるとナマズ養魚場を造成する事業も推進した”と語った。

彼は“今飢えているのに、誰が山羊を育てる措置を数年間とるだろうか。山羊が何日分の食糧になるか。そのような土地があれば、とうもろこし一株でも、もっと植えなければならない”と批判した。