韓国軍と国防科学研究所(ADD)が射程距離1500kmに達するクルーズミサイル(玄武−3C)を開発し実践配置に入った事が確認され、韓国メディアが大きく報じた。
しかし、専門家らは射程距離と正確性は向上したものの、北朝鮮とのミサイル戦力の差を克服するにはそれほど大きい影響はないと言う。
これまで北朝鮮の北部地域のミサイル基地を打撃できるミサイルがなかった点を考えると、玄武−3Cをに対する韓国軍の期待は大きい。
玄武−3Cクルーズミサイルは長さ6m、直系53〜60cm、重さ1.5トンで、エンジンは飛行機と同じジェットエンジンを装着している。また、スピードはマッハ1(時速1260km)以下で弾頭は450キロ程度と言われている。
このミサイルは地上50〜100m程の高度を維持して飛行し、非常に高度な迎撃体制でも迎撃は難しい。
韓国国防研究院地域軍事研究室のユ・ヨンチョル室長は、「韓国軍のミサイル軍事力の増強という意味で評価する。1500kmのクルーズミサイルを保有することは、世界的にも非常に発展している技術を保有しているという証拠だ」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これまでは射程距離500kmの玄武−3A、射程距離1000kmの玄武−3Bの実践配置がされていたが、射程距離1500kmの玄武−3Cの実践配置によって、北朝鮮のミサイル戦力に対応できる能力を備えたと言える。
また、実践配置されたと言われている玄武−3Bで既に北朝鮮全土を対象にしているが、精密度では今回に開発された玄武−3Cがはるかに優れていると言われている。
韓国軍は玄武−3Cの実践配置で北朝鮮の核施設は勿論の事、平安南道サンウォン、江原道イチョン郡ザハ里、咸鏡北道ウォンサン市オッピョン労働者地区のスカッド、ノドンミサイル基地などの主要軍事施設を完璧に射程距離に入ることになった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面現在射程距離500km以上のクルーズミサイルを保有質している国は、米国、英国、フランス、ロシア、中国、イスラエル、パキスタンなど9カ国程で、1500km以上のクルーズミサイルを開発した国は、米国、ロシア、イスラエル、韓国など4カ国に過ぎない。
しかし、専門家らは今回のミサイル開発が南北間の軍事戦力に及ぶ影響は大きくないと予想している。
ハンナム大学国防戦略大学院のキム・ジョンハ教授は、「ミサイル開発を続けてきたが、北にはテポドンなどがあり、軍事戦力としてはそれほど大きな影響はない」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「ただ、戦略的という意味では、北朝鮮の軍事挑発に対する抑制能力を徐々に備えていくプロセスだと考えるべきだ」と説明した。
国防研究院のチャ・ドゥヒョン研究委員も、「長距離精密打撃の戦力の増強次元で行ったものだ。まだ実践配置されていない為、北朝鮮の反発や南北間の戦力に及ぼす大きな影響はない」と話した。
チョン・ソンフン統一研究院先任研究委員も、「北が核を持っている状況で、軍事戦力に及ぼす影響は大きくない」と強調した。