天安艦の安保理議長声明が採択される過程で、中国の北朝鮮『擁護』に対する対中外交力の向上が叫ばれている。
韓国政府は安保理で中国の協力を得るための外交努力に総力を挙げたが、結局中国の反対によって安保理議長声明において『天安艦−北の攻撃』と明記されなかった。
また、天安艦措置の一環として西海で実施予定の米韓連合訓練も、中国の反発によって米空母の参加訓練が東海(日本海)に変更された。
この様な背景から外交界では、今後対中外交力を高めることが北朝鮮リスクの管理で最も重要な課題と指摘している。
専門家はまず対中外交力向上には日米韓の同盟強化による意見の一致が重要だとしたが、同盟を過度に強調する事で中国を不必要に刺激してはいけないと注文した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これは中朝同盟の様に日米韓の関係も特殊だというメッセージを中国に十分に理解させ、日米韓の戦略的協力関係を強化しなければならないという指摘だ。
チュ・チュンフン統一研究院専任研究委員は、「今後、中国を動かすには日米韓が団結することが何より重要だ。特に米韓同盟が中国の安保的利益に反しないという点を中国との対話で理解させる必要がある」と話した。
ハン・ソクヒ延世大教授も「米韓同盟を維持と中国との信頼構築に努力しなければならない。中韓の安保利益は反するのではなく、北朝鮮リスクの共同管理戦略に対する討論が必要だ」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面匿名を要求した外交安保専門家は「今後、北朝鮮問題に関する中国の憂慮と不満を払拭させる事で、北朝鮮リスクを管理する上で中国を説得することができる。米国を通した安保問題の解決も重要だが、中国とも北朝鮮問題などをはじめとする安保問題を積極的に議論しなければならない」と発言した。
他の専門家は「中国が最も警戒するのは、強力な日米韓共助体系だ。勿論、中国を不必要に刺激する必要はないが、日米韓の共助は中国にとっては無視できない重要な要素として作用している」と話した
特に専門家らは中国との経済的な交流だけで無く、外交・安保の側面で長期的な対話チャネルの構築が必要だとした。これまでの対中外交は外交・安保的問題においては、日米と緊密な協議に重点を置き中国とは十分な協議を行わなかったという指摘だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面チョン・ビョンゴン統一研究院研究委員は、「中国は韓国が米韓同盟に重点を置いているという印象を持っており、何よりも北朝鮮の崩壊を想定した対北政策の展開に対して否定的見解を持っている。経済だけでなく安保的な側面でも緊密な協議を通じ、この様な中国の否定的な見解を解消させる必要がある」と分析した。
「今後、対中外交の比重を高め米韓同盟偏重による中国の不満を解消する必要がある。政府レベルだけでなく、民間レベルで中国との外交・安保的議論を行う多次元的なチャンネルを作る必要がある」と話した。
また、政府内部に中国専門家を増やし、対中外交力を育てなければならないという意見も出された。
チョン・ジェホ ソウル大外交学科教授は「朝鮮半島での中国の影響力が大きくなっているが、韓国政府の中国専門家は依然として不足している」と指摘し、チェ研究委員も「韓国政府内の中国専門家が少ない点を中国政府が認識していると知っている」と話した。