イさんは、北朝鮮に強制送還されることを恐れて自ら命を断つ脱北者がいることに触れて、「最後まで諦めないでほしい、変な考えは起こさずにどうか生きて韓国にたどり着いてほしい」と、自殺を思いとどまるよう涙ながらに妻に訴えた。
(参考記事:金正恩氏に追い詰められ死を選んだ、ある一家の悲劇)また、中国政府に対しては「北朝鮮は4歳の子どもでも殺すかもしれない。政治犯収容所に一生閉じ込めておくかもしれない。どうか北朝鮮に送り返さず、母親とともに韓国に来られるように助けてほしい」と訴えた。
(参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)韓国の国民日報は、ラオス経由で韓国に向かおうとしていた10代から40代の脱北者5人が、先月28日に吉林省白山市で逮捕されたと報じている。さらに今月6日には鴨緑江を渡っていた6人が逮捕されるなど、先月から今月7までに逮捕された脱北者は21人にのぼる。