大根の葉を乾燥してつくる「シレギ」は、昔から朝鮮民族が愛用してきた食材だ。保存が利く上に、旨味の強いシレギは、スープの具材に欠かせない。豊かになった韓国でも、今なお愛されている。
一方の北朝鮮では、シレギはサツマイモの蔓(つる)と並んで越冬に欠かせない重要なビタミン源だ。しかし、国際社会の経済制裁強化で外貨不足に陥った北朝鮮当局は、農民に作らせたシレギを輸出に回している。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋によると、当局は農家に対してシレギやサツマイモの蔓を乾燥させたものを生産するよう指示を下し、1世帯あたりのノルマを課した。生産されたものは、中国に輸出する。