拉北者家族会のチェ・ソンヨン代表が6日、父親であるチェ・ウォンモ(拉致当時57歳)氏が、1967年に北朝鮮によって拉致された事実を公式に確認した政府の文書を公開した。

チェ代表は3月に、父親の拉致を確認する情報公開を要請した。

これに対し、国情院は5月に、“父親のチェ・ウォンモは1967年6月5日に、ヨンピョン島の西北方の海上で、‘プンブク号’に乗って、同僚の船員7人と共に漁業の作業中に、北朝鮮の警備艇によって拉致された”という事実を確認する文書を、チェ代表に伝えた。

国情院はこの文書で、“(拉致された後)強制抑留の期間に越南する前、北朝鮮にいた時に、北朝鮮政府に対する反逆の事実が発見され、船舶とともに強制抑留されたことを確認した”と述べ、“だが、父親の国連軍のスパイ活動の事実は確認されていない”と付け加えた。

政府はこの間、拉致被害者の家族に、拉致の事実と北朝鮮での抑留について、個別に口頭で知らせてきたという。しかし、拉致被害者の家族の情報公開請求に関する返答を文書で明らかにしたのは異例のことだ。

チェ代表によれば、父親は平安北道のチョンジュが故郷で、朝鮮戦争当時には、米軍のKLO部隊に所属して、ペンリョン島で軍需物資と中共軍、人民軍の捕虜を移送する仕事をしていた。

こうした事実が、拉致の後に北朝鮮政府に発覚し、送還されなかったということだ。チェ代表は父親は1970年に北朝鮮で処刑されたと知らされたという。

一方、チェ代表は“統一部の長官が、最近拉致被害者に対し、自ら越北した者という表現を使って、拉致被害者家族は胸を痛めた”と述べ、“国情院によって公式に確認された、北朝鮮の拉致蛮行を公開して、イ・ジェジョン統一部長官の’越北者発言’が、いかに間違っていたかを知らせるために、公文書を公開した”と明らかにした。