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「トランプが南朝鮮(韓国)を訪問したことで、南北関係が緊張し、南朝鮮が中国経由で特攻隊を送り込んでくるかもしれない」

国境を流れる鴨緑江を挟んで中国と向かい合うこの地域、最も近いところでも韓国から200キロ以上離れている。海外からの情報が遮断されていた昔ならともかく、今は韓国、米国のラジオや携帯電話を通じて情報が入ってくる時代だ。当局は、トランプ訪韓をネタに内部の引き締めを図ろうとしているのだろうが、両江道の人びとにこんな子供だましの話が通じるわけがないのだ。

寝ていたのに叩き起こされて会議に呼び出された人は「何事かと思ったらまた特別警備か」と露骨に不満を示したという。

(参考記事:「米軍が金正恩を爆撃してくれれば」北朝鮮庶民の毒舌が止まらない

さらにある人は、「米国の大統領が韓国に行くのを、その前日に人民に知らせるほど当局は海外の情報をよく知っているわけだ。そういう情報を、お上が知れば体制保衛だが、庶民が知ればスパイ扱いされる。そんなダブルスタンダードがどこにある」という発言に出席者が同意し、人民班長はぐうの音も出なかったという。

情報筋は、次のように語る。