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拳銃盗難は、金正恩党委員長が出席する1号行事のセキュリティと関連する重要事案だ。それも首都・平壌にほど近い順川で起きただけあって、もし解決できなければ保衛部の幹部は革命化(更迭の上、都市から追放)だけでは済まされず、命すら危ぶまれる状況に追い込まれかねない。

尻に火がついた保衛部は、平安南道(ピョンアンナムド)の道民400万人を対象に、筆跡調査を行った。住民に左右の手で便箋に文字を書かせ、人民班長(町内会長)に取りまとめさせた。また、被害者が住んでいたAマンションの周辺地域の住民に対しては、厳しい家宅捜索を行なうなど、なりふり構わぬ捜査を行った。

その結果、今年4月に被害者の隣人の40代男性が逮捕された。遺体の第一発見者だったこの男性は酒の席で被害者の遺体について何らかの話をしてしまったのだ。運悪くその場に保衛部のスパイがいたことで、すぐさま身柄が拘束された。