金正恩氏がトランプ訪日を「狙い撃ちしたい」と考える理由

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5日からのトランプ米大統領の日本訪問を受けて、首都圏では厳戒態勢が敷かれている。その一方、北朝鮮がこの機に乗じ、極端な軍事行動を起こすと予測する向きは少ないようだ。

表向きにはそう見えても、米軍は何の手も打ってこなかったわけではなかろう。最近、繰り返し朝鮮半島近くに展開している戦略爆撃機B-1Bによる示威飛行や、3つの空母打撃群をインド洋から西太平洋に集結させる米海軍の異例の「極東シフト」は、金正恩党委員長が「カン違い」をして暴走しないよう、クギを刺すためのものだったのかもしれない。

地雷で吹き飛ぶ兵士

それでも、北朝鮮がトランプ氏のアジア歴訪を軍事挑発で「狙い撃ちするチャンス」と捉えている可能性は残る。大統領がアジアにいる間は少々のことがっても、米軍がリスクを拡大させるような行動に出る懸念が薄いからだ。