北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は3日、「帝国主義の思想的・文化的浸透」を阻止しなければならないとする署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

北朝鮮では、韓流をはじめとする海外コンテンツが密かに流入しており、多くの一般庶民、とりわけ青少年が海外文化に触れ、影響を受けている。論説は、拡散がとまらない海外文化を統制する狙いががあると見られる。

論説は、「帝国主義の思想的・文化的浸透を許せば体制が変質するようになり、しまいには自分の存在を終えるようになる」と述べた。

また、「帝国主義者は、これらの国々に反動的な出版物と色情的で腐敗した映画、音楽を大々的に送り込む一方、資本主義に対する幻想を醸成するための放送宣伝を強化した」と指摘した。

さらに、「現世紀に入って諸国で不正常な政権交替現象が起こった。それは、米帝をはじめとする帝国主義勢力が働いた思想的・文化的浸透策動と心理・謀略戦による結果である」と強調した。

その上で、「帝国主義者の思想的・文化的浸透策動において第一の対象は青年である」とし、「青年が政治的・思想的にしっかりし、道徳的に堅実な国は何によっても屈服させることはできない」と主張した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「労働新聞」 帝国主義の思想的・文化的浸透を阻止すべきだ

【平壌11月3日発朝鮮中央通信】3日付の「労働新聞」は署名入りの論説で、帝国主義の思想的・文化的浸透を阻止するのは社会主義偉業、反帝・自主偉業の運命、国と民族の生死存亡に関連する重大な問題だと強調した。

論説は、帝国主義の思想的・文化的浸透を許せば体制が変質するようになり、しまいには自分の存在を終えるようになるとし、次のように指摘した。

社会主義が崩壊した諸国の悲劇的現実がこれを雄弁に実証した。

帝国主義者は、これらの国々に反動的な出版物と色情的で腐敗した映画、音楽を大々的に送り込む一方、資本主義に対する幻想を醸成するための放送宣伝を強化した。

人々の間で思想的・精神的瓦解と変質現象が甚だしく現れた。反動的な思想・文化に染まった者は働くことを嫌い、怠けながら資本主義を憧憬するようになった。革命的信念を捨ててもっぱら自分しか知らない人間が集団主義社会である社会主義を守るはずがなかった。

結局、この国の人々は社会主義裏切り者、帝国主義手先が社会主義の赤旗を下ろして踏みにじるのをぼんやり眺めるだけであった。これは、決して過去の話ではない。

現世紀に入って諸国で不正常な政権交替現象が起こった。それは、米帝をはじめとする帝国主義勢力が働いた思想的・文化的浸透策動と心理・謀略戦による結果である。

帝国主義者の思想的・文化的浸透策動において第一の対象は青年である。青年に対する思想教育を軽視すれば青年が容易に不健全な風潮に巻き込まれるおそれがあり、社会の頭痛の種になりかねない。

青年が政治的・思想的にしっかりし、道徳的に堅実な国は何によっても屈服させることはできない。---

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