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2012年7月には、「敵どもが撮影した衛星写真にわが国の建物の屋根が写ってしまう、社会主義制度をけなすのに悪用されてしまう」との理由で、全国の公共の建物と住宅の屋根を「現代化」、つまり葺き替えることを指示した。2013年5月には工場、企業所にも同様の指示を下した。

当局は住民から費用を徴収し、工場を建てて金属製の屋根板を製造させた。また、中国から屋根用の鉄板を大量に輸入した。しかし、屋根の葺き替えが終わったのは全体の3割に過ぎない。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)がその内情に迫っている。

慈江道(チャガンド)の情報筋によると、今月14日に幹部講演会が開催された。講演会では、屋根の現代化が国連の対北朝鮮制裁に対抗するにあたって最重要課題であり、現代化を早急に進めて対北朝鮮制裁の効力がないところを見せつけよう、衛星写真を見た世界をあっと驚かせようという方針が伝えられた。