テ氏は韓国紙・文化日報とのインタビューで次のように語っている。
「私が聞いた最後の反体制運動は、1988年初めにあった。金日成総合大学で大規模な反体制組織が摘発された。(中略)加担した学生はすべて銃殺された。私の親しい友人もそのときに死んだ」
筆者は寡聞にして、このエピソードを知らない。韓国の知人らに聞いても、同様の答えだった。
世界最悪の監視国家と言われる北朝鮮においても、過去に反体制の動きがあったのは事実だ。1993年、ソ連のフルンゼ軍事大学留学組の同窓会が「血の粛清」に遭った事件や、1995年の6軍団クーデター未遂がそうだ。
(参考記事: 同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件)