咸鏡南道(ハムギョンナムド)のある村では、「三池淵(サムジヨン)の突撃隊(建設部隊)に行く」と言い残して家を出た男性が、山中で自殺しているのが、薪集めに行った村人に発見された。男性は家族に「働きに出たら苦労するから、その前にいい物を食べておきたい」とごちそうをねだったという。彼にとって最後の晩餐だったのだろう。
男性は周囲に「日々の糧を得ることすら難しい、もう生きていたくない」とよく漏らしていたという。村人たちは「周囲の人やお上がもっと関心を注いでいたら、あんな悲劇にはならなかっただろうに」と悔やんでいるという。
今年は凶作に加えて、経済制裁により市場の景気も冷え込み、借金を返済できなくなった債務者と債権者の間でのトラブルが絶えず、暴力沙汰になることも少なくないと情報筋は伝えた。