別の情報筋が今年3月にRFAに語ったところによると、中国行きの申請をすると保衛部から品物のリストを手渡され、そこから上納する品物を1つ選ばされるという。肥料、農業機械、運動器具、生活必需品など、数、額まで事細かく指定されており、拒否したり、定められた数を上納しなければ、旅行証が発行されなくなってしまう。
つまり、品物の上納が事前審査の一部になっているわけだが、今では事後納付に変わった。国内の物資不足と物価高騰のせいだと思われる。
北朝鮮当局が国民に自由な出国を認めないのは、情報やモノなどが国内に流入することで体制が脅かされることを恐れてのことだ。しかし、もはや多少のことは気にしていられないほど、当局は困窮しているのかもしれない。