国内の移動の自由すらない北朝鮮国民にとって、海外渡航はごくごく限られた人にだけ許された特権だ。それがようやく認められたというのに、浮かない顔をしている人々がいるという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
この6年間、中国にいる親戚を訪ねたいと10回以上申請を出したがことごとく拒否され続けてきた、咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む情報筋。ワイロを渡す経済力もなければ、コネもないため、あきらめていた。
ところが、ある日突然、保衛部(秘密警察)が予告もなく自宅に旅行証を持ってやってきた。しかし、タダでもらえるわけがない。