趙明禄(チョ・ミョンロク)総政治局長の部下であるチャン大佐は、停車中だった張成沢氏の車に信号を無視してぶつかったと言われている。つまり、チャン大佐を使って張成沢氏の暗殺を試みたということだ。その裏には、労働党組織指導部の李済剛(リ・ジェガン)氏がいるという説、人民軍の中心勢力がいるという説、金正日氏の指示があったという説など、様々な噂が流れた。
金正日氏の、復帰後の張成沢氏の扱いを見ると、金正日氏が指示した可能性は低いだろう。しかし、チャン大佐を利用した人物がいるとするならば、彼らの未来は暗いだろう。最近の李庸澈(リ・ヨンチョル)氏、李済剛氏など労働党組織指導部副部長の死去、明確な理由が示されるに行われた金鎰喆(キム・イルチョル)氏の解任などが、疑惑をさらに強める。
9月の党代表者会で金正恩氏とともに党の中心人物に誰が選ばれるかにも注目が集まっている。