最近、平壌の高位幹部や中産層の消費文化が、楽園デパートを中心に急変していると内部消息筋が伝えてきた。
中区域東城洞蒼光通りに位置したこのデパートは、労働党39号室所属の大成経済連合体が直営し、平壌で最も現代的な施設に選出された場所だ。近隣にはチャングァン園、高麗航空本社、チャングアン山旅館などが位置しており、流動人口が多く高位層が居住する高級アパートが背後に位置している。
デパートの1階はスーパーマーケット形態で食料品や雑貨を販売しており、2階には家電、衣類売り場が入店している。
3階には別途の入り口から入る食堂があり、生ビール製造機をドイツから輸入しドイツ式ビールを販売している。
この食堂は12のテーブルが置かれた一般ホールと15室の個室で構成されていて、個室は30インチの中国製液晶テレビとカラオケ施設が備えられており、中央党幹部の会食や中産階級の祝い事で利用されている。この食堂の施設は、人民保安部が運営する『ロクサン園』と並んで平壌随一と言われている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この食堂の生ビールが上流層の間で人気を得た影響から、他の食堂もドイツ製ビール製造機を輸入し出したと伝えられた..
豪華施設のハイライトは地下のサウナ施設だ。サウナにはプールや家族湯まで備わっている。デパートの向い側には、多くの平壌市民が利用するプール『チャングァン園』がある。
消息筋は「チャングァン園ですら平壌で裕福な家庭が利用する所なのだが、休日にチャングァン園で列をなしている人でさえ楽園デパートに出入りする党幹部や上流層を羨望のまなざしで眺めている」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面このデパートでは、昨年の11.30貨幣改革の際に在庫処理として3万ドルのグランドピアノが販売され、平壌市民の間で話題になっていた。
「この数年間、平壌で唯一コカコーラを販売しているのがこのデパートの食料売りだ。食料売り場の案内員はこれが米国製品と知らずに売っている」と伝えた。
「米国の象徴的な商品のコカコーラは、一切の輸入が禁止されており、平壌ではシンガポールの『ポルカ』が中産階級に人気を得ている。楽園デパートでコカコーラが販売されるという事は、それだけ39号室の権威が高いという事だ」と説明した。