金正恩体制は、今のところ盤石と見られる。しかし、北朝鮮に対する国際的な圧力が強まるなか、いずれ体制内に動揺が生じる可能性がないとはいえない。そのため、金正恩氏は決して動揺することなく信頼できる身内の金与正氏を公式に指導部メンバーとし、単なる体制固めだけではなく、金正恩式「王朝体制」の確立に向けて早めに手を打ったのかもしれない。

いずれにせよ、金与正氏の政治局入りは、金正恩氏が目指すのが「民主主義国家」でも「社会主義国家」でもなく、金王朝、いわば「金氏朝鮮」であることを改めて物語っている。

金正恩氏を取り巻く超エリート集団についてはまだまだ謎が多い。金与正氏以外にも表に出ずに、血縁者として金正恩氏の意志決定に決定的な影響を与える人物が隠れている可能性もある。