朝鮮半島情勢が緊張の度合いを増す中、中国では北朝鮮での軍事衝突、金正恩政権の崩壊、その後の対応について準備を進めるべきという議論が拡散しつつある。
国際政治学者で北京大学国際政治学院の賈慶国院長は、オーストラリアのイースト・アジア・フォーラムへの寄稿文で、「朝鮮半島での戦争の可能性を認め、米国、韓国とコミュニケーションを保ち、北朝鮮の難民と核兵器の問題に備えるべき」と主張した。
中国は双中断、つまり北朝鮮には核兵器・ミサイル開発の放棄を、米国と韓国には軍事演習の中止を求めているが、北朝鮮が応じる気配はなく、軍事衝突の可能性が高まりつつあるとした上で、賈氏は次の5つの項目について中国、米国、韓国で協議を始める必要があると主張した。