Aさんは、不眠に陥るほど強いショックを受け、自分にまで害が及ぶことを恐れて誰にも打ち明けられずにいた。最近になって重い口を開けたが、噂はあっという間に広がり、怖がって川に近づこうとしない人が増えたという。同時に、北朝鮮当局の非道に対し強い非難の声が上がっている。
このような行為は、北朝鮮当局が昨年11月、国境警備隊に対して「逃走(脱北)しようとする者を発見したら、その場で射殺せよ」との指示を下したことが影響しているものと思われる。
(関連記事:金正恩氏が忌み嫌う「脱北」…逃げれば問答無用で)国境地帯で兵士として勤務した経験を持つ脱北者によると、以前は反抗した場合に限って発砲することになっていたが、今では警告もせずに射殺するケースが多いと聞いたという。