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北朝鮮は天安艦事件調査結果が発表された4月以降、外部情報の内部流入に神経を尖らせていると思われる。特に天安艦事件を通じて『対南対決意識の鼓吹』を強調している立場でもあり、住民らの間で広まっている『韓流』が目障りに見えるだろう。

特に民間団体の対北ラジオ放送と対北ビラ、韓国産映画、ドラマ、外国の音楽を入れたMP3やコンピュータなどに神経を尖らせている。

消息筋は「3月から各道ごとに109グループ要員50人余りが地方を巡回し、不法録画物や外国放送を視聴する人々を取り締まっている」と話した。「4月からは黄海道と江原道では韓国のビラを発見したら即時に安所へ錐吹E提出せよとの特別指示が下だされていた」と伝えた。

現在、109グループの検閲に摘発されれば、無条件で教化刑を受けることになる。消息筋は「人民班会議では不法ラジオ、ビラ、録画物を持っている人は自首せよとの指針が伝わっているが、これに従う人はない。平壌だけでもアイリス、推奴の等の韓流ドラマ全編DVDセットが、1200〜2500ウォンで活発に取り引きされている」と話した。全部が中国からの不法複製品だ。

市場では韓国商標が付いた物は無条件で押収されている。韓国商標物販売で摘発された商人は1千〜1万ウォンまでの罰金を払う。市場管理所職員や保安員は客を装うおとり捜査を行っている。同消息筋は「韓国製商品の取り締まりは過去にもあったが、天安艦事件以降ますます激しくなった」と話した。

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住民に対する北朝鮮当局の取り締まりと統制は、結局は国家事業動員に帰結する。北朝鮮は5月20日から公式的に『田植え戦闘』に突入した。毎週開かれる人民班会議と企業所講演会では、「田植え支援戦闘に1人の脱落者も出してはならない」と強調している。大学生らの無断不参加は『停学』、嘘の理由の場合’『退学』という指針まで伝えられた。

工場企業所では4月から食糧検閲団が巡回し配給状況を検閲した。出勤しない人への食糧配給を調査するということだ。しかし、同消息筋は「出勤している人にすら配給を渡せないのに、出勤もしない人への配給が有るわけが無い。何かしらの理由で賄賂を受け取る為の幹部らの小細工だ」と評価した。

この様な状況で公安機関が民生治安を無視している為、住民たちの不満が膨らんでいる。同消息筋は「貨幣改革後、強盗、殺人事件などが以前と比べ大きく増えているが、保安所へ申告しても操作すらしない。しかも逮捕した犯人から賄賂を受け取り釈放するケースも多く、保安員らは『泥棒・強盗のおかげで暮らしている』という話が出回っているほどだ」と言った。

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一方で、平壌市では3月から放送車量を用いた新しい政治宣伝が行われている。小型トラックにスピーカーを設置し、『CNC(コンピュータ数値制御)技術の開発で2012年強盛大国建設が目前だ』、『我々の核能力に米国と南朝鮮が震えている』、『米国の経済封鎖によって経済が難しいが、人民の生活改善に向け対策を立てている』などの内容が宣伝を行っているという。

また、3月からは地方の労働者と大学生を動員し、『平壌市見学活動』も新たに行っている。自費参加の為、参加者は多くなくないと伝えられている。同消息筋は「貨幣改革失敗によって失った民心を収拾する為に、『将軍様の特別配慮』によって行われている事業」と説明した。