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さらに一部では、当局が供給量をわざと減らしている可能性を指摘する向きもある。原油同様に、食糧も備蓄に回しているというのだ。

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、中国の海関総署の資料を引用し、今年7月に北朝鮮が中国から輸入した穀物の量が、前年同月比で720倍になったと報じているが、価格上昇は、これらが市場に放出されず、備蓄用に回っていることを意味すると思われる。

北朝鮮は、大量の餓死者を出した1990年代の「苦難の行軍」と呼ばれる大飢饉以降、食糧事情が大幅に改善した。しかし、国家による配給システムは破たんしたままで、庶民は現金で食べ物を買わなければならない。