一方、別の支援団体の代表は聯合に対し、「(中国にいる)脱北女性のうちの相当数は、人身売買されて悲惨な目に遭っている」「600人以上の脱北女性が暮らす地域の活動家を送ったが、怯え切っていてまったく助けを受けようとしない」と語っている。それも理解できなくはない。身分が露呈して北朝鮮に強制送還されたら、地獄のような虐待が待っているのだから。
(参考記事:北朝鮮、脱北者拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)それにしても、中国当局が脱北者の摘発を強化しているにもかかわらず、これだけの脱北女性が中国になおも留まっているとは、人身売買がいかに広範囲に行われてきたかを物語っている。
(参考記事:「中国人の男は一列に並んだ私たちを選んだ」北朝鮮女性、人身売買被害の証言)日本の安保に直結
普段、日本のメディアに登場する脱北者の多くは、韓国に定着し、様々な悩みを抱えながらもどうにか自分の力で生活を営んでいる人々だ。