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韓国開発研究院(KDI)は貨幣改革後、北の市場為替レートの不安定さと米の値段の上昇などから、社会経済全般に不安要因が増えていると分析した。

KDIは7日『2010年5月の北朝鮮経済動向』を発表し、「市場為替レートと米の価格など、北朝鮮経済の諸般価格変数が3月以降安定傾向を見せていたが、4月を境に再び上昇傾向に変わり特に市場為替レートの平均上昇幅が米の上昇幅を越えて大幅に変動するなど、経済の不安要因になっている」と指摘した。

KDIは「実際に今年1月初めを基準に市場為替レートは平均7.7倍の上昇をした反面、市場の米の価格は4.3倍程度の上昇で収まった。また、このような上昇幅の標準偏差は市場為替レートは5.9に達する反面、市場の米の価格は2.8に過ぎない」と明らかにした

「貨幣改革にともなう経済の混乱が1次的には市場為替レートの増大に浮黶A市場の米の価格は市場為替レートの急騰が反映され上昇した。現在の諸般価格変数が為替レートを中心に変動しているということ」と説明した。

「北朝鮮の市場為替レートは一般住民生活に直接的な影響を及ぼしており、さらには社会全体を経済社会的に非常に不安定化させる要因になり得る。市場為替レートの急騰で米価格が上がる場合、食料を買う事ができない階層が急増し、社会全体が不安になるだろう」と見通した。

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「貨幣改革によってウォンに対する信頼度が下落し、信頼度の下落は未だに続いている。今後、市場の食糧価格などの名目変数も当分は傾向的に上昇する可能性が高く、これは市場為替レートの動きに直接的な影響を受けるため」と説明した。

「恐らくこの現象は市場の米の価格の様な名目変数は、供給が相対的に減らない場合でも、貨幣的な意味での安定よりも上昇する可能性が高い。これによって経済は勿論、社会も不安定になる危険がある」と展望した。

「この様な状況で南北交易中断などの経済制裁が影響力を発揮し始めれば、北朝鮮当局に流入していたドルをほぼ完全に遮断したという事であり、ドル不足を引き起こすだろう。ドル不足が深刻化すれば住民が保有しているドルを還収を行うだろう。一般住民のドル使用が相当な制約を受けるだろう」と見通した。