平安北道(ピョンアンブクト)の内部情報筋によると、初犯ならば秘密警察である保衛局に連行され、思想教育を受けさせられ、罰金を払った上で翌日釈放となるが、2回目からは労働鍛錬刑(懲役刑)となる。最初は6ヶ月だが、回を重ねるごとに刑が重くなる。
また、大量に所持していたり、周囲の人に譲渡、販売していた場合には、労働鍛錬刑2年から5年の重罪となる。
咸鏡北道の内部情報筋によると、中朝国境に面した穏城(オンソン)で中国ドラマを見ていただけの人が逮捕され、労働鍛錬刑5年を言い渡された。この刑を受けると労働鍛錬隊という拘禁施設に収容され、強制労働を課される。政治犯収容所ほどではないが、労働鍛錬隊では女性が性的虐待を受けるなど、深刻な人権弾圧が常態化している。
(参考記事:北朝鮮、拘禁施設の過酷な実態…「女性収監者は裸で調査」「性暴行」「強制堕胎」も)国境の向こうは吉林省延辺朝鮮族自治州で、朝鮮語のテレビ放送が行われていることもあり、この地域の人々は半ば公然と中国の映像コンテンツを見ていた。