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今年3月に米政府が発表した報告書によると、海外コンテンツの流入を防ごうと努力を重ねている北朝鮮政府は、IT技術のおかげで効果的な統制手段を確保したと指摘している。当局は2014年にすべての携帯電話のソフトウェアを更新し、許可のないファイルを再生できないようにロックを掛けた。また、SDカードの閲覧履歴を記録するソフトもインストールさせた。

北朝鮮で携帯電話事業を行っているエジプトのオラスコム社の技術者として、2011年から2年間平壌に駐在していたアフマド・エル・ノアマニ氏は、2015年8月に米国の北朝鮮専門ニュースサイト「NKニュース」とのインタビューで、北朝鮮が携帯電話の監視に使用しているシステムは特別なものではなく、欧米や中東でも普通に使われているものだと語っている。

アフマド氏が平壌に滞在していた当時はガラケー(フィーチャーフォン)が一般的で、監視システムはさほど進んでいなかったが、報告書通りならそれがこの4年で飛躍的に向上したということだ。