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6月1日は国際国連児童基金(UNICEF)が『国際児童節』に定めた日だ。

北朝鮮は1950年6月1日から『児童節』を定め各種の行事、展示会、子供の腕自慢などを行ってきた。北朝鮮では児童節だけでなく、満7才から14才までの学生を対象にした少年団創立日(1946.6.6日)も児童のための記念日に指定している。

児童福祉や保護に対する北朝鮮の政策は『子供保育教養法』が根拠だ。

『子供保育教養法』第1章第2条には「子供たちを社会的に育てるのは社会主義国家の重要な政策であり、社会主義教育学の原理に基づいた教育方法だ。朝鮮民主主義人民共和国は全ての子供たちを託児所と幼稚園で国家と社会が負担し育てる」と規定した。

北朝鮮は1980年代後半までは国の未来である『つぼみ』を育てるという見守るという名目で、各地方に託児所、幼稚園で伝染病と病気をし、栄養状態を検診する事業を行っていた。託児所には定期検査、治療のために医者と看護師が配置され、地方の食料工場では託児所幼稚園に供給用するアメ、菓子、豆乳を生産していた。

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しかし、90年代の食糧難で託児所と幼稚園への国家供給も切れてしまった。今は児童の食事、おやつ、教育教材などを用意は保護者に依存している状況だ。

最近では多くの保護者が子供を託児所や幼稚園に送るのを敬遠する。何故なら子供が託児所や幼稚園で伝染病などに罹るのを恐れているからだ。子供の頭に虱が湧いたり、風邪を引くのは日常茶飯事だからだ。

平壌市内の託児所と幼稚園では、6〜7月になれば集団食中毒がしばしば発生する。老朽化した食料工場の衛生環境で生産された食品によって託児所、幼稚園で食中毒や病気の集団発生が頻発している。

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北朝鮮当局が運営する孤児院や救護所の児童の環境はより劣悪だ。先月4日に北朝鮮を訪問した米国のある民間団体が孤児院訪問を要請したが、施設が劣悪すぎ北朝鮮当局がこれを承認しなかったこともあった。

90年代後半に入ってから貧困層の両親が1〜3才の幼児を駅待の待合室、市場などに捨てるケースが増えた。さらに中朝国境地域では幼児を誘拐し、中国に売り払う人々も現れた。中国人と北朝鮮人で構成されたこの人身売買組織は、今も1〜3才の幼児は1万〜2万中国元、1〜3才の幼女は8千〜1万元で取引されており、中国の南方地域に売り渡している。

このように北朝鮮では児童の人権時計が逆回転している状況だが、北朝鮮当局は児童を利用する体制宣伝を止める気配は無い。

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平壌の小学生6〜10才児童は正月に行う1号公演(金正日観覧公演)や、『アリラン』などの体制宣伝行事に動員される。しかし、労働党、中央機関、貿易機関の幹部の子供は学校に賄賂を渡し抜け出す。金星中学校や万景台革命学院などは、最初から全校生徒が対象外の特権を与えられる。

行事の責任者は『1号行事』を完璧に行う為に、骨もまだ固まっていない児童に高い強度の訓練を強要する。何よりも酷いのは、純真な児童が失敗や訓練の不参加を『将軍様に対する忠誠不足』に追い込む指導員らの言動と態度だ。1号行事終了後、児童に与えられる贈り物は、アメと菓子1袋(1キロ)しかない。