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今年6月、ある一家が何らかの方法で脱北した。秘密警察である国家保衛省(以下、保衛省)は手配写真を各所に配布し、住民に対して「反逆者を通報せよ」との指示を出し、行方を追っていた。

保衛省は、昨年まで脱北やそのほう助、不穏な言動をした者を公開裁判にかけて、一部を銃殺にしていた。脱北した一家も周到な準備をして、相当な覚悟の上に脱北を決意したと思われるが、仮に捕まれば一家全員が最悪の運命をたどることになりかねない。

(参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

ところが、保衛省が一家の行方を追っているさ中に、今度は中朝国境に面した龍川(リョンチョン)郡に住んでいた別の一家10数人が脱北した。